2016年11月2日

少し前になりますが、この地球上からガソリンエンジンやディーゼルエンジンがなくなり、水素を燃料とする乗り物しかなくなったという設定の漫画がありました。

マニアックス21

主人公の少年が、ガソリンエンジンを積んだバイクを見つけそれに乗り、一躍ヒーローになるというストーリーなのですが、もしかしたら近い将来この漫画の様に、本当に化石燃料で動くものがなくなってしまう日が来るかもしれません。

2016年10月1日から10月16日までパリにて国際自動車ショーが行われましたのですが、このイベントに関して日経新聞は、「今回のモーターショーはまるで『電気自動車祭り』のようだ」と紹介していました。

パリ国際自動車ショー2016

なぜそのようなイベントになってしまったかというと、現在のドイツ政府は、
2030年までにガソリン・ディーゼル車の販売停止を求めているようです。

この事があってなのでしょうか、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーは、従来からある内燃機関(ガソリン、ディーゼル)に加え、PHV(プラグ・イン・ハイブリッド)、EV(電気自動車)の3つを同時に開発していくと伝えており、その他ドイツ勢のVWやBMWもEVに相当の力を注いでいます。

もちろん、上記の法案が通るには様々な問題がありますし、実際には不可能ともいわれていますのでそんなに簡単には内燃機関がなくなるとは言えないでしょう。

ただ、そう遠くない未来、いつかは現実のものとなってしまうかも知れません。

そして、いつか必ず来るかもしれない審判の日。その日までに一度は乗って見たいBMWのディーゼル車

今回はその中でも人気のディーゼルXシリーズ三兄弟X5、X3、X1に焦点を当てていきます。

BMW X1
bmw-x1

BMW X3
bmw-x3

BMW X5
bmw-x5

2012年、BMWの日本市場にて、初めてディーゼルエンジンモデルが導入されたのがX5でした。

そして2016年10月、BMWのXシリーズ三男坊『X1』にも、待望のクリーンディーゼル搭載車がデビューしました。

今回はBMWのクリーンディーゼルエンジンに関する評判などを紹介していきます。





BMWクリーンディーゼルエンジンの燃費は?

まずは、BMWクリーンディーゼルエンジンの燃費に関して紹介していきます。
 

BMW X5 xDrive35d
エンジン 直列6気筒DOHC3.0ツインパワーターボディーゼル
燃費 14.0km/L
最高出力 190kw(258馬力)/4000rpm
最大トルク 560Nm(57.1kgm)/1500-3000rpm

直列6気筒DOHC3.0ツインパワーターボディーゼル
直列6気筒DOHC3.0ツインパワーターボディーゼル
 

BMW X3 xDrive20d
エンジン 直列4気筒DOHC2.0ツインパワーターボディーゼル
燃費 18.6km/L
最高出力 135kw(184馬力)/4000rpm
最大トルク 270Nm(27.5kgm)/1750-2750rpm

直列4気筒DOHC2.0ツインパワーターボディーゼル
直列4気筒DOHC2.0ツインパワーターボディーゼル
 

BMW X1 xDrive18d
エンジン 直列4気筒DOHC2.0ツインパワーターボディーゼル
燃費 19.6km/L
最高出力 110kw(150馬力)/4000rpm
最大トルク 330Nm(33.7kgm)/1750-2750rpm

 

BMWのディーゼルエンジンの燃費はかなり良いです。特にX5は2200kgという重量で14.0km/Lという数字は驚異的です。

これがガソリンエンジンだと、同じ3000ccでも燃費は10.3km/Lまで下がりますし、重たい車重のクルマではトルクの太いディーゼルエンジンが非常に有効です。

X3、X1は、2000ccという小排気量ディーゼルエンジン。

ディーゼルに相性の良いターボを搭載し、低回転から発生する最大トルクは運転のしやすさに影響します。

扱い易く、燃費も良いとなれば何の問題もないと思いますが、一つだけ気になる事がありますよ。

それは、ディーゼル特有の振動と音です。

音がうるさいかどうか、次に紹介していきます。

BMWクリーンディーゼルエンジンの音はうるさい?

BMWクリーンディーゼルのエンジン音についてですが、実際に地元のディーラーに行って調べてきました。。

試乗車は、2016年登録のX3のxDrive20dです。

bmw-x3-xdrive20d

まずは、アイドリング時のエンジン音を確認しましたが、運転席にいた時は本当に静かでした。よく聞けば独特のカラカラ音は聞こえてきますが、全く問題ないレベルです。

ただ、アイドリング中に車外に出てみると、残念ながらディーゼルのエンジン音だとはっきり分かります。
 

次に発進時のエンジン音

ここが一番「ディーゼルらしさ」を感じる部分かも知れませんが、あくまでディーゼルエンジン車に乗っている事が分かるレベルですので、これも全く問題ありません。
 

最後に加速時ですが、これはディーゼルエンジンだと言われないとわからないレベルです。

BMWクリーンディーゼルエンジンの評判や評価は?

BMWのディーゼルエンジンが日本市場に最初に導入されたのは2012年。遮音や排ガス対策により、ガソリン車より値段が高くなる事が多い中、差額を20万円前後に抑えた事により日本でも人気が出ました。

そして、2015年には乗り心地の改善をメインとする改良が加えられ、それ以前の3シリーズで感じる事が多かったゴツゴツ感をしなやかなセッティングに変更し、快適性を手に入れました。

2016年の新型ディーゼルエンジンの投入により、他メーカーのクリーンディーゼル(マツダや、ボルボ)と比べた時の振動や音も大幅に軽減されています。
 

そして、最近のコンパクトSUV人気により各社がこぞって新型を発売してきている中、BMWが2015年に発表した二代目X1は、初代X1がFR車だったのに対し。FFベースとなって生まれ変わりました。

先代X1よりも15mm短い全長4439mmというコンパクトなサイズながらも動力源、駆動系、操舵系をフロントのスペースに集約する事により、居住スペースの大幅な改善されました。

日本市場を見れば、マツダのCXシリーズやホンダのヴェゼルといったコンパクトSUVはすべてFFがベースとなっていますので、選択肢の一つとして相当視野にはいってくるハズです。
 

X3に関しては、走りの評価が高いです。

高速走行などしなくても交差点をひとつ曲がっただけで分かるコーナリングの良さはもう別格だと思います。

「走り」と「エンジン」のBMWの名前はSUVになっても変わらないですね。

悪い評価は、あえて言うとすれば荷室の狭さです。ライバルのVWティグアン(知名度は低いかも)やアウディQ3と比べると少し狭い様に思います。
 

X5の評価に関して、ユーザーのネット上の口コミを紹介します。

ますは、エンジン音。

第一印象はうるさく感じました。少しガッカリです。
2014年10月:試乗車X35d xLine

トルクの太さやハンドリングの良さを体感すると、多少の音や振動は気にならなくなりました。
2014年10月:試乗車X35dMスポーツ

X3ガソリンエンジンからの乗り換えですが、X5でディーゼルを意識したことがありません。
2014年11月:所有車X35d Mスポーツ

確かに、フロントに回り込むとディーゼル音はしますが、不満なレベルではありません。
2014年11月:試乗? X35d

BMWクリーンディーゼルエンジンのまとめ

実際に試乗したX3も本当にこれがディーゼルかと思う程の完成度でした。

お伺いした営業スタッフの話では、やはり購入してから3年以内で故障するケースもあり、保証を有効に使って頂きたいと言っていました。

耐久性については、エンジン単体で言えば10万km程度であれば全く問題無いです。

ただ、走行した分のメンテナンスを怠ると、そのままコンディションに影響してきますので、ディーラーと、信頼出来るショップを探すことが必要なのではと思います。
 
 

以上、今回は

について紹介しました。