1986年誕生当時、スポーツカー界を大きく盛り上げたトヨタのスープラA70は、国産スポーツカーの中でもトップクラスの人気を誇りました。

そんなスープラA70とは、どんな車だったのでしょう?エンジンスペックや燃費、内装と合わせて、スープラA70をご紹介していきます。




スポンサーリンク

 

日本国内ではスープラA70が初代スープラ!

日本国内では、スープラA70が初代となります。初めに、スープラの生い立ちについてご紹介します。

スープラA70前期型
スープラA70前期型

日本国内でスープラといえばA70ですが、このスープラA70は厳密にいうと3代目に当たるのです。

その理由は、スープラの先代モデルであるセリカXX(A60)は、海外(北米)ではスープラの名称で販売されていたからです。
 

セリカXX(初代スープラ) A40/A50 (1978年~1981年)
セリカXX(初代スープラ) A40 A50 (1978年~1981年)
 

セリカXX(2代目スープラ) A60 (1981年~1986年)
セリカXX(2代目スープラ) A60 (1981年~1986年)
 

初代、2代目スープラは日本国内ではセリカXXと呼ばれていたため違う車種と解釈してしまいがちですが、実はスープラA70は3代目スープラということになります。

そしてスープラA70は、先代の角張ったボディから丸みを帯びた流線的なデザインに変更されたことで、大きな話題となりました。

スープラA70のグレードやエンジンスペック・燃費

スープラA70前期型のグレードは、2.0LのNAとツインターボ、3.0Lのシングルターボが設定されます。

また、当時ではまだ珍しかった2.0Lのツインターボは、スポーツカーファンの間では話題となり、主要グレードとして人気を集めます。
 

スープラA70前期型
スープラA70前期型 2
 

スープラA70前期型主要グレードの主要諸元
2.0L GT 2.0L GTツインターボ 3.0GT
全長 4620mm
全幅 1745mm
全高 1300mm
車両重量 約1500kg
エンジン型式 1G-GEU 1G-GTEU 7M-GTEU
エンジン形式 2.0L直6DOHCツインカム24 3.0L直6DOHCツインカム24
吸気方式 NA ツインターボ ターボ
最高出力 140ps-6400rpm 185ps/6200rpm 230ps/5600rpm
最大トルク 16.5kgf・m/3200rpm 24.5kgf・m/3200rpm 33.0kgf・m/4000rpm
燃費(後期型参照) 10.0km/L 8.3km/L 8.3km/L

当時のスポーツカーとしては十分なパワーとトルクを持っていましたが、国産トップクラスの車重がネックとなっていたのもまた事実です。

燃費については前期型の詳細をつかむことができませんでしたので、後期型の同グレードのものを掲載していますが、前期型と後期型で大きな差はなかったと記憶しています。

そして日産のフェアレディZ Z31と並ぶ程のロングノーズは、運転するドライバーに多大なプレッシャーを与えてくれたことは、言うまでもありません。
 

日産フェアレディZ Z31
日産フェアレディZ Z31
 

このスープラA70は、スタイルからは想像がつきにくいのですが、プラットフォームを当時のソアラ20系と共通のものとしていました。

トヨタ ソアラ20系
トヨタ ソアラ20系
 

また、国内最長といわれたドアは他車と比較しても非常に長く、狭い駐車場では車の乗降に難儀したものです。(私も経験者です)
 

スープラA70前期型のリヤビュー
スープラA70前期型のリヤビュー
 

スープラA70はホイールベースも長いこと、駆動方式がFRということ、前後重量の大きな差から、非常に雪道を苦手としました。(雪道での得意技はスピン!←某経験者談)

ちなみに私が峠道に初チャレンジしたのが、このスープラA70前期型です。しかもNAだったので、とにかく遅い!というのが感想です。

ドノーマルのNAは「重い」「遅い」「脚が柔らかい」の三拍子が揃ってしまい、初チャレンジでは、第一コーナーでスピンという結末で幕を降ろしました。

ちなみにその後エンジンブロー(シフトミスで・・・)に伴いエンジンチューンを敢行、ピストン交換研磨仕上げやメタルガスケットで、エンジンフィーリングが大幅に向上しました。
 

1G-GTEUエンジン
1G-GTEUエンジン
(私のエンジンとは関係ありません)
 

それでも軽量車のホンダシビックやトヨタAE86、日産シルビア&180SXのターボには太刀打ちできず、打倒スープラツインターボと3.0GTを心の中で掲げていました。
(私はその後、日産の180SXに乗り換えてしまいました・・・)

そんなスープラですが、後期型になると2.0L GTツインターボに新たなグレードとしてワイドボディが追加されます。
 

スープラA70後期型2.0L GTツインターボワイドボディ
スープラA70後期型2.0L GTツインターボワイドボディ
 

このグレードは当時異色のグレードで、エンジンは2.0Lでありながら、3ナンバーのボディを持っているというのが特徴で、スープラでは一番売れたグレードとなりました。

そして限定モデルとして追加されたのが、3.0L GTターボAです。最大の特徴は純正でT04Eタービンが装着されていたことでした。
 

スープラA70後期型3.0L ターボA(1988年に限定販売)
スープラA70後期型3.0L ターボA(1988年に限定販売)
当時としてはハイパワーとなる262ps/3000rpmを発揮!
 

外観上の最大の特徴はフロントバンパーに設置されたエアダクトで、当時は革新的なデザインとされていましたが、冷却効果や吸気効率にも絶大な効果を発揮しました。

そして最終型として追加されたのが、2.5L GTツインターボRで、最高出力を自主規制の280psに到達させたモデルです。
 

スープラA70後期最終型2.5L GTツインターボR
スープラA70後期最終型2.5L GTツインターボR
 

エンジン型式:1JZ-GTEU
エンジン形式:2.5L 直列6気筒DOHCツインカム24バルブ ツインターボ
最高出力:280ps/6200rpm
最大トルク:37.0kgf・m/4800rpm
燃費:8.3km/L
 

当時のトヨタの新型エンジンを搭載し、ツインターボにより280psを発揮した2.5L GTツインターボRは、最終にして最高のモデルとして誕生しました。

大きな特徴は純正でレカロシートを装備した他、純正ビルシュタインショック、モモステアリング、専用本革シフトノブなどが標準装備されます。

そして、このモデルを最後にスープラはA80型へとフルモデルチェンジすると、これまでのリトラクタブルヘッドライトは廃止され、固定型ヘッドライトとなりました。

スープラA70の内装

スープラA70の内装はスポーツ心をくすぐる内装になっていました。前期型から最終型までほとんど変更していません。
 

スープラA70の室内
スープラA70の室内
 

こちらはエレクトニクス仕様車の運転席周り
エレクトニクス仕様車の運転席周り
 

最終型最高峰モデル2.5L GTツインターボRの運転席周り
最終型最高峰モデル2.5L GTツインターボRの運転席周り
 

スープラA70は水温計、スピードメーター、タコメーター、燃料計の他に油圧計と電圧計を備えた6連メーターになっているのが特徴です。

純正シートは当時としては高級感のあるセミバケットタイプになっていましたが、電動で両脇のホールド性を調整できるという優れものでした。

このスープラA70は後部座席もありましたが、ハッチバックタイプであったため、後部座席の居住空間は狭かものです。

しかも乗車定員は5名とされていましたが、後部座席に3名座るのは至難の業で、長距離の乗車は絶対的に無理なものでした。
 

スープラA70の後部座席
スープラA70の後部座席
 

スープラA70まとめ

スープラA70は、形こそアメリカンスタイルのスポーツカーでかっこよかったものの、峠を攻めるには大きすぎました。

それでもそのスタイルはまさにスポーツカーで、多くのスポーツカーファンから愛された一台であることは間違いありません。

現在は希少価値とマニュアル車の減少から中古価格も徐々に上昇しています。

これからの車には搭載されることはないであろうリトラクタブルライトも本当に貴重です。

今の時代をこのスープラA70で走れば、注目されること間違いなしです。これからも大切に乗っていただき、後生に残して欲しい一台です。(私ももう一度乗りたい・・・)
 

以上、今回は

について紹介しました。