2016年12月3日

とうとうこの時が来るのかも知れません。

現在、トヨタが国内で販売している本格4WDのラインナップは、ランドクルーザー200、ランドクルーザープラド、FJクルーザーの3台です。

ハリアーや、レクサスNX、RX、LXなども合わせればかなりバリエーションになりますが、それら中でも、個性派SUVとして国内で2010年から販売されているFJクルーザーの販売終了が迫ってきているのです。

2004年にデトロイトモーターショーでコンセプトカーとして出展されたFJクルーザーは、初代ランクルの面影を各部にちりばめられた遊びゴコロ満載の大型SUVです。
トヨタFJクルーザー
グローブを装着したままでも操作できるハンドルやスイッチ類などの配慮は、北米での販売を意識した作りになっており、デザインのユニークさもあって人気を集め2006年3月から北米で発売されました。

その後、2008年にメキシコ、中国で販売開始。2010年11月に日本で販売され、2011年にはオーストラリア、ニュージーランドでも販売されます。

ところが2013年11月に北米トヨタは北米仕様車の生産終了を発表します。

2016年8月には、すでに販売終了している北米仕様を除く各国向け仕様も生産を終了し、それ以降の販売については、在庫処分のみの対応となっております。

2016年11月現在でも、トヨタHPにはFJクルーザー用のスペシャルサイトがありますが、国内でも年内、もしくは来年の夏なでには販売が終わるのではと噂されております。

と、いうことからいよいよ国内でハイラックスサーフが復活するのでは?との見方が強くなってきております。

販売候補に上がっているのが、北米トヨタで販売されている4ランナー(ハイラックスサーフの北米名)や、タイで生産されているハイラックスのピックアップなどです。

↓4ランナー
トヨタ4ランナー

↓2015年モデル:8代目ハイラックス
(タイ生産。日本国内には導入されず)
2015年モデル 8代目ハイラックス

歴史をさかのぼりますと、ハイラックスサーフのご先祖が生まれたのが1980年代の北米です。

当時販売されていたピックアップトラックのハイラックスをベースに、ウィネヴェーゴインダストリーという会社が設計、架装、販売を担当していました。

ハイラックスの荷台にFRP(強化プラスチック)で出来たシェルを乗せて作成されたウィネヴェーゴ・トレッカーは、初代ハイラックス・サーフの前身ともいえるモデルとなり、1983年からは、ハイラックスサーフ(北米名:4ランナー)としてデビューをはたし、日本では1984年から販売される事になります。

画像:ウィネヴェーゴ・トレッカー(1981~1983)
ウィネヴェーゴ・トレッカー(1981~1983)

画像:初代ハイラックスサーフ(1983~1989)
初代ハイラックスサーフ(1983~1989)

リアの部分はFRP製のリムーバブルトップと呼ばれるルーフが使われている。

発売当初から人気はあるクルマでしたが、1985年に世界中で大ヒットを飛ばした映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でハイラックス・ピックアップが劇中で使われる事により、その人気を不動のものとします。

バックトゥザフューチャー仕様車
バックトゥザフューチャー仕様車

主人公のマーティー・マクフライが、憧れのクルマだと劇中で発言するシーンや、恋人のジェニファーを載せて運転するシーンが重要な場面で使われており、覚えているファンの方も多いのではないでしょうか。

私自信も本当にこの映画が好きで影響を受け、現在でもデロリアンの次に欲しいクルマの1つです(笑)
バックトゥザフューチャーで使用されたデロリアン

そんな世界中で愛されたハイラックス・ピックアップが、国内仕様の販売が終了したのが2004年。

2009年にはハイラックス・サーフもランドクルーザー・プラドに吸収されてしまいます。
トヨタランドクルーザープラド

2009年以降も国外ではモデルチェンジが行われ販売されていますが、国外では4ランナーと呼ばれていますので、ハイラックス・サーフの名前は完全に無くなる事となりました。

一方、ハイラックスは国外でもその名前で販売が続けられ、国内では4代目で終了しましたが、2016年現在では8代目となり、今でもアジアを中心にそのタフさで人気を誇っています。

以上の事を考えると、もし復活するとしたらプラドとキャラクターが被ってしまう4ランナーベースになるであろうハイラックス・サーフよりも、

ひたすらアジア圏で磨かれ続けてきたハイラックス・ピックアップの方が復活する可能性が高いのではないかと思うのです。

個人的には、2シーター&ダブルキャブのラインナップでハイラックスに復活してもらい、悩む贅沢を味わってみたいなぁと思っております。

と、いうわけで私的希望が相当入っているのですが、タイ製2016年ハイラックスをすこしだけ紹介していきます。





来年、国内で販売して欲しいタイ製ハイラックス・ピックアップ

2016年モデル:タイ製ハイラックスレボ
2016年モデル:タイ製ハイラックスレボ

タイ製はリラックスレボの基本スペック
車名 ハイラックスレボ
エンジン 1GD 2.8Lターボディーゼルエンジン
変速機 6速A/T
最大出力 170ps/3.400rpm
最大トルク 45.9kg/1.600-2.400rpm
全長 5.335mm
全幅 1.855mm
全高 1.820mm
ホイールベース 3.085mm

全長5.335mmのロングボディは迫力ありますね。
トヨタリラックスレボ タイ製 1

LEDヘッドライトでクール&ワイルドに。
トヨタリラックスレボ タイ製 2

トヨタマークがカッコいい荷台。
トヨタリラックスレボ タイ製 3

低速トルクもたっぷりな2.8Lディーゼルターボエンジン。
トヨタリラックスレボ タイ製 4

室内はピックアップトラックとは思えないくらい綺麗です。
トヨタリラックスレボ タイ製 5

トヨタハイラックスピックアップまとめ

正直な所を申し上げますとこのハイラックスが、このまま国内で販売される可能性は、非常に低いと思います。

まずはエンジンです。

2800ccディーゼルエンジンだと現行ランクルプラドとかぶりますし、かといって4000ccだとFJクルーザーや、ランクル70(2014年に一年間の限定販売で復活)の時の様に維持費の面で国内ユーザーから敬遠されてしまいます。

次にボディサイズ。

国内で使用するには大きすぎる様に思うのです。

例えば、国内で販売されている現行ランクルプラドと比べてみましょう。

現行ランドクルーザー・プラド(2013年マイナー後)
トヨタランドクルーザープラド

全長×全幅×全高は、4760×1885×1835で、ホイールベースは2.790mm。

ハイラックスに比べて全長で575mmも短く、ホイールベースも295mmも短くなっています。

このくらいのサイズであれば、慣れれば特に問題無く走行できると思います。

ちなみにランクル70ピックアップとの比較ではどうでしょう。

ランドクルーザー70ピックアップ(2014年~2015年)
ランドクルーザー70ピックアップ(2014年~2015年)

全長×全幅×全高は、5270×1770×1950で、ホイールベースは3.180mm。

ハイラックスに比べて全長は65mm短く、ホイールベースは逆に95mm長くなっています。

このロングホイールベースの70ピックアップは、ホイールベースが長いのと、最少回転半径が7.2mと大きすぎる事から小回りが全く効かず、試乗した時に車庫入れで相当恥ずかしい思いをした事を思い出しました。

プラド以上、ランクル未満のハイラックス。

形は相当かっこよくなり、国内でも販売を待っているファンの方も多いとは思います。

そこでトヨタさんにお願いしたい。

国内仕様のハイラックスのホイールベースを切りつめ、エンジンをダウンサイジングし2000ccターボエンジンを採用するのはどうでしょうか。

さらにATの変速を低速重視にセットアップする事で、スカスカの低速トルクを補い、走りも快適になります。

フォードのエクスプローラーだって2000ccのエンジンを搭載している時代です。

コイツのサイズは全長5020mm×全幅2000mm×全高1805mm

車重は2020kgもあります。

低速トルクも補え、維持費に優れた国内仕様のハイラックスピックアップ。

こんなクルマを日本国民が待ち望んでいることは間違いないのです。

トヨタさん!なにとぞ国内での復活を上記の仕様でよろしくお願いいたしますm(_ _)m
 

以上、今回はトヨタハイラックスピックアップの2017年フルモデルチェンジを希望して、いろいろと書かせてもらいました。