1980年代末から1990年代といえば、日本のスポーツカーが最も熱かった時代。若者が乗る車のほとんどがスポーツカーで、峠族やドリフト族が話題の中心にいました。

そんな時代の若者たちを熱くさせ、大きな支持を集めていたスポーツカーたちを、勝手にランキングを付けて10車種ご紹介します!




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第10位 トヨタ 4代目セリカGT-Four

セリカGT-Fourは、トヨタが美しいデザインを前面に押し出した4代目セリカのハイパフォーマンスグレードとして誕生します。

その美しさの象徴は、特徴的なピラーにありました。外観を見てピラーだとわかるのはAピラー(フロントガラス左右部分)のみで、それ以外は目立たない作りになっていました。

このセリカGT-Fourはリトラクタブルライトを装備、そのデザインの美しさからWRCマシンとは思えないといわれていましたが、そのスペックはまさにスポーツカーでした。
 

セリカGT-Four主要諸元
トヨタ 4代目セリカGT-Four
全長:4365mm
全幅:1690mm
全高:1295mm
車両重量:1350kg
乗車定員:5名
エンジン:3S-GTE型 直列4気筒16バルブDOHCターボ
排気量:2.0L
最高出力:185ps/6000rpm
最大トルク:24.5kg・ⅿ/4000rpm
駆動方式:4WD(フルタイム)
トランスミッション:5速MT(ATあり)
 

当時の2.0Lの185馬力といえばかなりのハイパワー車で、このスペックからスポーツカーとしての性能はかなり高いものでした。

またFF基準ではあったものの、当時としては珍しいフルタイム4WDは、雪国でのスポーツカーファンからは絶大な支持を集めていたことはいうまでもありません。

第9位 トヨタ 2代目セリカXX

セリカXXは、北米でのダットサン(日産)280Zの対抗馬としてトヨタが開発した北米生まれのスポーツカーで、北米ではスープラの名で呼ばれていました。

セリカXXが日本国内に投入されたのは1981年のことで、オイルショックにより落ち込みを見せていた自動車界が、元気を取り戻してきたときに、ソアラとともに投入されました。

ヘッドライトにはリトラクタブルライトを採用、3ドアハッチバックタイプのボディ形状を持ち、アメリカンテイストがふんだんに盛り込まれたスポーツカーでした。
 

セリカXX 主要諸元
トヨタ 2代目セリカXX
全長:4660mm
全幅:1685mm
全高:1315mm
車両重量:1235kg
乗車定員:5名
エンジン:5M-GE型 直列6気筒12バルブDOHC
排気量:2.8L
最高出力:170ps/5600rpm
最大トルク:24.0kg・ⅿ/4400rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:5速MT(ATあり)
 

セリカXXが日本国内に投入された当時、日本ではまだリトラクタブルライトを持つ車を見かけることは非常に少なく、珍しいものでした。

そんな美しく迫力のあるスタイリングと、当時としては豪華な内装を持つセリカXXに、多くのファンが憧れを抱いていました。

第8位 マツダ 2代目RX-7(FC3S)

登場とともに日本国内のスポーツカー界とスポーツカーファンに衝撃を与えたのが、2代目となったRX-7(FC3S)です。

衝撃を与えた理由には、初代RX-7(SA22C)と比べてスタイリッシュになったデザインだけではなく、その操作性の高さにありました。

この2代目RX-7(FC3S)は、マツダが7年もの歳月をかけて開発し、1985年に堂々とその姿を現しました。
 

RX-7(FC3S) 主要諸元
マツダ 2代目RX-7(FC3S)
全長:4310mm
全幅:1690mm
全高:1270mm
車両重量:1280kg
乗車定員:4名
エンジン:2ローター式ロータリーエンジン
排気量:0.654L×2
最高出力:185ps/6500rpm
最大トルク:25.0kg・ⅿ/3500rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:5速MT(ATあり)
 

RX-7(FC3S)に搭載されたロータリーエンジンは、マツダだけが市販化に成功しており、RX-7はその先駆者ともいえる本格スポーツカーでした。

RX-7(FC3S)はFRの5速MTに絶大な人気が集まり、走り屋と呼ばれていた峠族やドリフト族を中心に、多くのスポーツカーファンから愛されていました。

第7位 トヨタ GX81型 マークⅡ/チェイサー/クレスタ

トヨタのマークⅡ、チェイサー、クレスタは、トヨタの3兄弟として人気を集めており、1980年代末期の1989年にGX81型が登場しました。

この3兄弟のGX81型は、「新しい高級車の出発点」のコンセプトで誕生したのですが、スポーツカーファンからも人気を集めていました。

当時はまだ現在のようなスポーツセダンというジャンルは普及していませんでしたが、この3兄弟がその先駆者といえます。
 

マークⅡ 2.0GTツインターボ主要諸元
トヨタ GX81型 マークⅡ/チェイサー/クレスタ
全長:4690mm
全幅:1695mm
全高:1375mm
車両重量:1440kg
乗車定員:5名
エンジン:1G-GTEU 直列6気筒DOHC24バルブ ツインターボ
排気量:2.0L
最高出力:210ps/6200rpm
最大トルク:28.0kg・ⅿ/3800rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:AT(5速MTあり)
 

チェイサー
チェイサー
 

クレスタ
クレスタ
 

1989年の販売当初、2.0Lエンジンにセダン系では珍しいツインターボが搭載され、210馬力を発揮したことから、スポーツカーファンからも親しみのある車となりました。

ちなみに3兄弟のスペックは同じでしたが、大きな違いはフロントグリル、ヘッドライトによるフロントフェイスの作りにありました。

ちなみに1990年のマイナーチェンジでは新たに2.5Lツインターボが追加され、セダン系では珍しい自主規制の280馬力を達成していました。

第6位 トヨタ ソアラ/日産 レパード

トヨタの2代目ソアラが誕生したのは1986年のことです。2ドアクーペのボディに豪華な内装は、当時スポーツカーというよりもハイソカーと呼ばれていました。

トヨタからソアラが誕生した1か月後、日産は同じカテゴリーになる2代目レパードを送り込みました。このレパードは当時の刑事ドラマにも使用され、話題となります。

しかし同じカテゴリーでありながらソアラの人気が高く、販売台数には歴然の差があったのも事実ですが、販売台数が少ないがために注目度はレパードの方が上でした。
 

トヨタ ソアラ3.0GTターボ主要諸元
トヨタ ソアラ/日産 レパード
全長:4690mm
全幅:1725mm
全高:1335mm
車両重量:1510kg
乗車定員:5名
エンジン:7M-GTEU 直列6気筒DOHC24バルブ ツインターボ
排気量:3.0L
最高出力:230ps/6200rpm
最大トルク:33.0kg・ⅿ/4000rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:AT(5速MTあり)
 

レパード アルティマV30主要諸元
レパード アルティマV30
全長:4680mm
全幅:1690mm
全高:1370mm
車両重量:1460kg
乗車定員:5名
エンジン:VG30DE V型6気筒24バルブDOHC
排気量:3.0L
最高出力:200ps/6000rpm
最大トルク:26.5kg・ⅿ/4400rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:AT
 

この2台非常によく似ていながらメインとなっていたボディカラーは全く違うもので、ソアラがパールホワイトだったのに対してレパードは紺のツートンカラーだったのです。

この2台、本当によく似ているため常にライバル関係にありましたが、乗り心地は全くの別物でした。

ソアラはスポーツカーであるスープラ(トヨタ)寄りのスポーツテイストが強い乗り心地。対してレパードはセドリックとグロリア(共に日産)といった高級車よりのテイストでした。

第5位 トヨタ スープラ

1986年、トヨタは日本国内のスポーツカー界に衝撃を与えます。その車とはセリカXXの血統を引き継いだスープラA70型でした。

ボディタイプは前身のセリカXXと同じ3ドアハッチバックタイプにリトラクタブルヘッドライトが搭載されましたが、滑らかなボディ形状が斬新さの象徴となりました。

最高グレードの3.0LのGTターボは最高出力230馬力を発揮、インパネには一般車にはない電圧計や油温計が搭載され、高いスポーツ感とアメリカンテイストを持つスポーツカーでした。
 

スープラ 3.0GTターボ A70型主要諸元(画像は前期型2.0GTツインターボ)
スープラ 3.0GTターボ A70
全長:4620mm
全幅:1690mm
全高:1310mm
車両重量:1520kg
乗車定員:5名
エンジン:7M-GTEU 直列6気筒DOHC24バルブ ターボ
排気量:3.0L
最高出力:230ps/5600rpm
最大トルク:33.0kg・ⅿ/4000rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:AT(5速MTあり)
 

当時のスープラはロングノーズが印象的で、ドアは国産最長といわれるほど長い上に、車重が1520kgとかなりの重量級でした。

最終モデルでは2.5Lの1JZ-GTEUが搭載されたツインターボRが登場し、自主規制となる280馬力に到達し、純正のレカロシートやモモステアリング、ビルシュタインショックが搭載されました。

第4位 日産 スカイラインDR30型

1981年に誕生した6代目スカイラインDR30型。2代目以降、スカイラインには「GT」の称号が与えられえていましたが、DR30型には「GT」がありませんでした。

しかしこのスカイライン、当時の人気刑事ドラマで使用されていたことから、日本国内での知名度は以上に高く、おもちゃにもなっていたので子供でも知っている車でした。

このスカイラインの最上級グレードは「RSターボ」。エンジンの回転のスムーズさとターボを搭載していたことから、当時ではかなり早いスポーツカーでした。
 

スカイラインDR30型 RSターボ主要諸元
日産 スカイラインDR30型
全長:4595mm
全幅:1665mm
全高:1360mm
車両重量:1175kg
乗車定員:5名
エンジン:FJ20DET 直列4気筒DOHC4バルブ ターボ
排気量:2.0L
最高出力:190ps/6400rpm
最大トルク:23.0kg・ⅿ/4800rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:5速MT
 

主要諸元にある通り、DR30型のエンジンは4気筒エンジンでした。これは歴代スカイラインの中でもたった1台で、他に例外はありません。

そのため、このDR30型には「GT」の称号が与えられることはなかったのです。それでもスカイラインの名に恥じない走りを演じ、スポーツ性能は当時でもトップクラスでした。

後期型はフロントグリル部にボンネットフードが覆いかぶさる外観から、「鉄仮面」の愛称で人気を集めました。
 

スカイラインDR30型 RSターボ「鉄仮面」
スカイラインDR30型 RSターボ「鉄仮面」
 

第3位 日産 フェアレディZ(Z32)

4代目フェアレディZが誕生したのは1989年のことで、Z32型として世に送り出され、その豪華さには当時のスポーツカーファンは驚いたものです。

バブルの絶頂期に生み出されたフェアレディZは、贅沢さをふんだんに盛り込まれ、まさに高級スポーツカーとして誕生しました。

その象徴でもあったのがボディフレーム。2人乗りの2シーターと4人乗りの2by2が設定されていましたが、それぞれのフレームが用意され、ホイールベースも違い重量配分もそれぞれの専用設計になっていたのです。
 

フェアレディZ Z32型ツインターボ主要諸元
フェアレディZ Z32型ツインターボ
全長:4520(4310)mm
全幅:1800(1790)mm
全高:1255(1245)mm
車両重量:1560(1350)kg
乗車定員:4名
エンジン:VG30DETT V型6気筒DOHC24バルブ ツインターボ
排気量:3.0L
最高出力:280ps/6400rpm
最大トルク:39.6kg・ⅿ/4800rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:5速MT(ATあり)
※()内は2シーターの数値
 

フェアレディZのZ32ツインターボは、当時の自主規制となる280馬力を国内で一番に達成した車であり、NAでも230馬力を発揮しました。

しかし、バブル期の終焉とともに次第にZ32型も終焉を迎え、Z33型が誕生するまでの2年間、日産のラインナップから名車フェアレディZの名は消えることになります。

第2位 日産 シルビアS13/180SX

1990年代、日本のスポーツカー界に旋風を巻き起こしたのが、1988年に誕生したシルビアS13型で、峠族やドリフト族と呼ばれた若者たちから、絶大な支持を得ていました。

そして、その兄弟車である180SX。スポーツカーブームの時代にこの2台のスポーツカーは、どこに行っても見かけるほど日本全国を走っていました。

この2台の違いはエクステリアにあり、2ドアクーペタイプのシルビアS13型に対して180SXは、3ドアハッチバックタイプのリトラクタブルヘッドライトが搭載されていました。
 

シルビアS13型2.0L k’s(180SX)主要諸元

シルビアS13
シルビアS13
 

180SX
180SX
全長:4470(4520)mm
全幅:1690(1690)mm
全高:1290(1290)mm
車両重量:1120(1220)kg
乗車定員:4名
エンジン:SR20DET 4気筒16バルブDOHC ターボ
排気量:2.0L
最高出力:205ps/6000rpm
最大トルク:28.0kg・ⅿ/4000rpm
駆動方式:FR
トランスミッション:5速MT(ATあり)
※()内の数値は180SX
 

誕生当初のシルビアS13型と180SXは、SRエンジンではなく1.8LのCAエンジンを搭載していました。このSRエンジンは4気筒ながら耐久性も強いものでした。

大きく人気を集めていたのがSR20DETエンジンを搭載していたモデルで、チューニングパーツも非常に豊富ということから個性の高い車作りをすることができたというのも特徴です。

グレードには違いがあり、シルビアS13型は「J’s」「Q’s」「K’s」の3グレードが存在し、J’sと Q’sはNAエンジンでしたが、K’sにはターボが搭載されていました。

180SXは「TYPE R(旧Ⅲ)」と「TYPE X(旧Ⅱ)」がありましたが、シルビアS13型とは違い、全グレードにターボが搭載されていました。

シルビアS13型と180SXは基本フレームが共通だったことから、シルビアS13型のフロントフェイスを180SXに移植するなどの合体車両を生み出すことになります。

第1位 日産 スカイラインGT-R(R32)

1989年に誕生したスカイラインGT-R R32型。16年不在となっていたGT-Rが、ついに復活したのです。

私の記憶ですが、この「GT-R復活」ということほど日本の自動車界を騒がせた出来事は、後にも先にもありません。

日産 スカイラインGT-R(R32)

数々のモデルチェンジを繰り返す中、16年もの間スカイラインには「GT-R」の称号が授けられることはなく、世間からGT-Rそのものの存在が忘れかけていたのですから、騒ぎになるというのも当然です。

このスカイラインR32型でGT-Rの称号が与えられたのは、当時の最新技術が投入されたことによるものでした。

スカイラインGT-R R32
スカイラインGT-R R32
全長:4545mm
全幅:1755mm
全高:1340mm
車両重量:1430(1220)kg
乗車定員:4名
エンジン:RB26DETT 直列6気筒DOHC24バルブ ツインターボ
排気量:2.6L
最高出力:280ps/6800rpm
最大トルク:36.0kg・ⅿ/4400rpm
駆動方式:4WD(トルクスプリットコントロール)
トランスミッション:5速MT
 

その最新技術とは、駆動系にありました。フルタイム4WDのアテーサEにスーパーハイキャスを取り入れ、トラクションをコントロールするトルクスプリットコントロールが装備されたことにあります。

スーパーハイキャスにより最小半径を小さくし、フルタイム4WDにより全輪が動くことで車の流れを抑えるところにトルクスプリットコントロールによって過重コントロールすることで、オーバーステア及びアンダーステアを抑えることを可能にしたのです。

この技術は当時スポーツカーの4WDがコーナーを苦手とする常識を、すべて覆してしまうことになります。

スカイラインGT-R R32 4WDコーナー

この技術開発が当時最高のスポーツカーとなるスカイラインGT-R R32型を生み出すことになったのです。

この技術は、現在スカイラインから独立したGT-Rにも大きく影響しており、現在のGT-Rが最強といわれる礎になっているのです。

1980年代スポーツカーランキングまとめ

1980年代、特に後半から末期にかけては人気スポーツカーのオンパレードで、数々の歴史に名を刻むスポーツカーが誕生しました。

そして第2次スポーツカーブームと呼ばれる1990年代前半に、この国産スポーツカーたちが大ブレイクしたのです。

1980年代スポーツカーランキングまとめ

そのため走り屋と呼ばれる集団は多くの自動車事故を起こすことにもなり、問題視されることにもなりましたが、多くのスポーツカーが散ったというのもまた事実です。

それでもこの時代、国産スポーツカーによって自動車界が潤っていたというのも紛れもない事実であり、日本の自動車が一番活気づいていた時代だったかもしれません・・・(涙)。
 

 

以上、今回は

について紹介しました。