5代目となるフェアレディZ Z33は、平成2002年7月から、数回のマイナーチェンジを実施しながら平成2008年11月まで販売されていたスポーツカーです。

フェアレディZ Z33の評価や評判

主要グレードは、
クーペがベースグレード、バージョンT、バージョンS、バージョンSTの4グレード、
ロードスターがベースグレード、バージョンT、バージョンSTの3グレードが設定されていました。

ミッションは、6速MTと5速ATxの設定。

フェアレディZのZ32型は、1989年のバブル期に贅沢さを盛り込まれ誕生、しかしバブル期の崩壊とともに売り上げが低迷し、2000年8月をもって製造・販売が中止されます。

フェアレディZのZ32型

その後、日産自動車のカタログから「フェアレディZ」という車名は姿を消すこととなります。

しかし、1999年に日産自動車の最高責任者(CEO)にカルロス・ゴーン氏が就任後、

カルロス・ゴーン 日産自動車の社長兼最高経営責任者

ファンや日産自動車社内からフェアレディZの復活を熱望する声が高まり、2002年8月にフェアレディZは、「Z33型」として復活します。

フェアレディZ Z33型

ちなみにフェアレディZ Z33の工場が栃木に移され、栃木工場第1号車はシルバーのSTグレードで、カルロス・ゴーン氏が所有していたとのことです。そしてこのフェアレディZ Z33からフェアレディZ34へバトンが渡され、フェアレディZは進化を遂げていくことになります。
フェアレディZ34




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フェアレディZ Z33の評価や評判は?

フェアレディZ Z33は、
「スポーツカーなのに加速が遅い」「曲がらない」「デザインが悪い」などあまり良くない評判がいくつかありました。

2002年7月から2005年9月まで製造されていた前期型に至っては「足回りが固く乗り心地が悪い」という評価が多く聞かれたようです。

加速については、エンジンがNA(自然吸気エンジン)となったため、フェアレディZ32のツインターボと比べると加速はまったりしています。

VQ35DE(中期・後期型はVQ35HR)はトルクが太く5000回転から若干もたつきがあるものの湧き上がってくるパワーを持っており、いつの間にかスピードが上がっていたと感じるエンジン仕様になっています。
フェアレディZ Z33のエンジン VQ35DE VQ35HR

また、NAエンジンでありながらもフェアレディZ32(ツインターボ仕様)やR-32GT-R、R33GT-R、R34GT-R(すべてツインターボ仕様)と並ぶ280馬力到達は、高く評価されました。

曲がらないという評判がありましたが、私が実際に運転させてもらったときには全くの逆でした。

ハンドリングに対してスムーズに車がついてきましたし、ワインディング走行においてもハンドリングに対して素直に車が反応してくれました。

気になるとすればフロントのブリスターフェンダーですが、車両感覚に慣れるとフェアレディZ Z33の良さがよりわかってきます。

高速安定性は非常に高く、流線的なボディ形状から空気抵抗が低減され、横風に対してのぶれも少なく非常に安定した高速走行を楽しむことができます。

また、高速安定性は非常に高く、流線的なボディ形状から空気抵抗が低減され、高速道路などでの高速走行時においても非常に安定感のある走りが楽しめます。

デザインについては個人の好みによるところが大きいので、どの車種でも賛否両論はあるでしょう。

フェアレディZ Z33のデザインは、10年前に作られたデザインにもかかわらず近代的で、現在のスポーツカーと比較しても遜色なく、風格さえも感じます。

フロントからリアにかけての流麗なデザイン、迫力と安定感をあわせもったフロントマスク、ワイドでついつい追いかけてしまいたくなるリアビューと魅力が満載されたデザインとなっています。

フェアレディZ Z33のデザイン サイドビュー

足回りについては、中期型以降にショックアブソーバーが改良され固めでありながらもしなやかな設定に変更されました。

前期型でゴツゴツ感が強いといわれていた乗り心地も改良され、段差などでの衝撃も軽減されました。この改良により、さらに安定した心地よい走りを楽しむことが可能となっています。



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フェアレディZ Z33の維持費は?

フェアレディZ Z33の維持費ですが、
排気量アップによる自動車税の増額、タイヤサイズのインチアップ、タイヤ(ホイール)の前後異サイズ、一般車種と比べると高品位の消耗品を使用しているため、維持費は若干高めになります。
 
中古車市場においては、車両価格はずいぶん安価になっています。また、ボディ剛性のレベルが高いということもあり、程度のよい車両も多いようでが、ヘッドライトのポリカーボネイトの経年劣化とモーターの故障が多いパワーウィンドウの動作状況は必ず確認する必要があります。

それらを踏まえて、これからスポーツカーを検討される場合は選択肢の一つとしてフェアレディZ Z33をご検討いただけたらと思います。

自動車税については下記のとおりです。

自動車税:58,000円/年間
車種分類:自家用乗用車
税率区分:3000cc以上3500cc以下

 

車検の際にかかる費用は、検査料のほかに自動車重量税があります。

自動車重量税は、排気ガス低減率、エコカー、経過年数により変わりますので下記は参考として記載しておきます。

重量税:24,600円
車種分類:普通乗用車
税率区分:1000kg以上1500kg以下

 

自動車税はフェアレディZ Z33前期・中期・後期のクーペ、ロードスターとも3500ccですので一律(経過年数で増加あり)、フェアレディZ Z33ニスモは3800ccですので66,500円となります。

またロードスター、ニスモの重量税は税率区分が1500kg以上2000kg未満に該当しますので税額も変わってきます。
 
メンテナンスにおいては、定期的に必要なものとその都度必要なものがあります。定期的におこなうオイル交換やオイルエレメント、消耗品ではブレーキパッドとブレーキローター、タイヤがあります。

オイル交換は約3,500円から4,500円、

オイルエレメント交換をしたとしてもプラス約1,000円から2,000円となります。

オイル交換のサイクルは5,000km、オイルエレメント交換は10,000kmで定期的に行えば問題ありません。

ブレーキシステムはフェアレディZ Z33場合、ノーマルキャリパーとブレンボキャリパーがあります。

ブレンボキャリパーとはイタリアのブレーキメーカー「ブレンボ社」が製造しているブレーキキャリパーです。ノーマルと比べると大型で、スポーツカーのブレーキング性能を向上させています。

フェアレディZ Z33 フロント用ブレンボキャリパー
※画像はフロント用ブレンボキャリパーです。

ブレーキパッドは日産純正の4輪交換でノーマルが約35,000円、ブレンボが約65,000円です。

ローター交換については所有している間に1度くらい必要になるかもしれないので一応記載しておきますが、ノーマルローターが1枚約20,000円で、ブレンボ用ローターが1枚約40,000円です。

タイヤは、初期型のベースグレード及びバージョンTで
フロント225/50R17、リア235/50R17。

バージョンSおよびバージョンSTのブレンボキャリパー仕様は、
フロント225/45R18、リア245/45R18となっています。

国産スポーツタイヤのおおよその平均販売価格は225/50R17で20,000円、235/50R17で21,000円、225/45R18で24,000円、245/45R18で25,000円となっています。前後サイズの幅が違いますので前後ローテーションは不可となりますが、タイヤのパターンによっては、左右のローテーションは可能です。

全体的に税金、部品代とも高めの設定になりますが、それはフェアレディZ Z33がそれだけの高性能を持ったスポーツカーであるという証明でもあります。



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フェアレディZ Z33の燃費や馬力などスペック紹介

フェアレディZ Z33の燃費は、
クーペがカタログ値で9.6km/L、
ロードスターがカタログ値で9.2km/Lなっていますが、
実走行では街乗りだと8~9km/Lとカタログ値を下回ります。

しかし、遠距離走行だと10~11kmLとカタログ値を上回ります。

どうしてもこのタイプの車は燃費が悪いというイメージが強いですが、1990年代のスポーツカー世代を過ごした方から見れば、なんと燃費のいい車だろうと感心することと思います。

ガソリンはハイオクですが、3500ccV型6気筒エンジンでこの数値はかなり優秀です。
 
1989年VG30DETTを積んだフェアレディZ32型が発売され、国産スポーツカーとして初めて280馬力を発揮、これが自主規制の基準となりました。

2002年に登場したフェアレディ33型は、VQ35DEのNAエンジンでありながら280馬力に到達しています。

これまで280馬力を発揮できるスポーツカーはターボ(過給機)がほとんどでしたが、NAエンジンでの280馬力出力は、大きな魅力を感じさせてくれました。

そしてフェアレディZ Z33では2by2を廃止し、2シーターのみの設定となりました。フェアレディZ Z33のスペック詳細は、次の通りです。

型式 CBA-Z33型・CBA-HZ33(ロードスター)
エンジン形式 VQ35DE【206Km(280PS)/6200回転 363N.m(37.0kgm)/4800回転】
ミッション設定 6速MT(除バージョンT) 7速ATx(除バージョンS) *1
全長前幅全高 4310mm×1815mm×1315mm(ロードスター1325mm)
車両重量 ベースグレード:1430(1440)kg ※( )内5速ATx車
バージョンT:(1450)kg ※( )内5速ATx車
バージョンS:1440kg
バージョンST 1450(1460)kg ※( )内5速ATx車
10.15モード燃費 9.7㎞(9.0㎞) ※( )内5速ATx車
9.3㎞(8.6㎞)ロードスター ※( )内5速ATx車
ガソリン 無鉛プレミアムガソリン80(ハイオク)
ステアリングギヤ パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション 前後4輪マルチリンク式
ブレーキ 前後4輪ベンチレーテッドディスク式
タイヤサイズ ベースグレード、ロードスター:前輪225/50R17 後輪235/50R17
バージョンS、ST:前輪225/45R18 後輪245/45R18
乗車定員 2名

前期型はVQ35DEで最高出力280馬力、最大トルク37.0jkgm。

280馬力NAエンジンということと、トルクが太いという点で非常に扱いやすいスポーツカーとなりました。

しかし、2005年のマイナーチェンジでエンジンが変更されます。

それまでのVQ35DEからVQ35HRへと変更され、MTのみパワーを294馬力に引き上げます。

最終型では313馬力までアップされたことが最大の変更点であり、スポーツカーとしての戦闘能力が格段にアップされることとなります。

その他、バンパーが変更されボディ最長が5mm延長され4315mmとなります。

タイヤの17インチは中期型より廃止され、全グレード共通のフロント225/45R18、リア245/45R18のみの設定となりました。

2008年の最終型ではスペックの変更はほぼありませんでしたが、ボンネットの形状変更が大きなポイントとなります。

フェアレディZ Z33は、2シーターで高級感よりもスポーツ性の高い内装になっていますが、窮屈感はほとんど感じません。

フェアレディZ Z33の内装

純正でありながらもスポーツタイプのシート形状となっており、ホールド性にも優れたシートが採用されました。また、バージョンT、STでは、本革シートとパワーシートも採用されました。

メインメーターは丸型でハンドルボックス固定になっており、ハンドルの高さ調整をしても視認性が変わらないというのも特徴です。伝統の3連メーターも備えており、スポーツカーとしての強烈なインパクトを与えました。3連メーターはダッシュボードのセンターに位置し、ドライバーが見やすいような角度で設置されています。

また、助手席側のグローブボックスは設定されておらず、収納ボックスをシート後ろに設置することで不便な感もありますが、助手席の居住空間を確保しよりスポーツカーのイメージを強いものにしました。

2002年の復活からフェアレディZ Z33は、スポーツカーとしての戦闘能力を上げ進化を遂げていきました。フェアレディZの名に恥じないインパクトを残し、2008年にその幕を閉じZ34へと受け継がれました。

フェアレディZ34
以上、今回は

  • フェアレディZ Z33の評価や評判は?
  • フェアレディZ Z33の維持費は?
  • フェアレディZ Z33の燃費や馬力などスペック紹介

について紹介しました。