2019年、最終モデルから18年の時を経て、復活を遂げたトヨタ スープラ。スープラファンにとっては、とてつもなくたまらない瞬間であったことは、間違いありません。
直列4気筒ターボの「SZ」、SZと同じエンジンながらパワーアップが図られている「SZ-R」、直列6気筒ターボ搭載の最上級グレード「RZ」の、3グレードが用意されました。
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DB型スープラの発売当初のエンジンスペックとミッション
3グレードが用意されたDB型スープラは、グレードによって排気量やパワー、トルクに違いがあるエンジンが搭載されることになります。
DB型スープラ エンジンスペック
※()内直4は直列4気筒、直6は直列6気筒
「SZ」と「SZ-R」のエンジンは、2.0Lの直列4気筒のターボエンジンですが、パワーとトルクに差が付いており、標準モデルと高出力モデルに分けられています。
最上級グレードとなる「RZ」のエンジンは、3.0Lの直列6気筒のターボエンジンで、340psを発揮するビッグパワーエンジンとなっています。
2019年に登場したDB型スープラは、グレードによってエンジンスペックに違いがありますが、ミッションは全て8速オートマチック(以後AT)となっていました。
しかしながら全グレードともにミッションモード付ATということで、ステアリングの後にパドルシフトが設けられており、手動でギアチェンジができるATとなっています。
ただ、このパドルシフトは国産スポーツカーだけではなく、色々な車にも採用されているようで、車を楽しく運転できる一つの重要なアイテムとなっています。
DB型スープラに6速マニュアルが登場!?
現行モデルとなるDB型スープラでは、マニュアルの設定はなく、全グレードオートマチックのスポーツカーとして登場することとなります。
旧モデルであるA70型、A80型スープラの場合は、マニュアルとオートマチックの両ミッションが設定されていました。
しかし、このDB型スープラでは、8速オートマチックの設定しかありませんでしたが、マニュアルがないことを、殆どの人が当たり前に受け止めていました。
といのも、日産のGT-Rが、国産最高峰のスポーツカーでありながら、オートマチックの設定しかなかったというのが、影響を与えていたようです。
GT-Rの場合、マニュアルによる人間の操作よりも、コンピュータ制御によるオートマチックの方が、その高い性能を十分に発揮できるというのが大きな理由でした。
そんなこともあり、DB型スープラでもオートマチックだけの設定が、それと同じ理由として考えられたのか、以外にもすんなり受入れられていいきます。
そんな中、突然DB型スープラに、マイナーチェンジで6速マニュアルが出るという話が浮上してきたのです。
私的には、DB型スープラがオートマチックだけで販売された時よりも、なぜ今マニュアル?と、頭の中に「?」がたくさん飛ぶこととなります。
ついにDB型スープラに6速マニュアルが登場!
2022年10月、DB型スープラがマイナーチェンジを敢行、そしてついに、DB型スープラに6速マニュアルが登場しました。
但し、この6速ミッションは、全グレードではなく、最上級グレードとなる「RZ」、限定車の「RZマットホワイトエディション」にのみ設定されます。
この6速マニュアルの設定により、「RZ」の340psというビッグパワーを、より楽しむことができるスポーツカーとなったわけです。
また、このマニュアルミッションは、※「iMT」を採用することで、速度と入っているギアに対して、コンピュータが最適なエンジン回転数に合わせるというものです。
同じ速度であっても、1速、2速、3速、4速、5速、6速では、それぞれギア比に違いがあり、同じ速度でも、入っているギアによってエンジン回転数が変わってきます。
これによって、シフトアップやシフトダウンによってギアを変えることで、エンジン回転数も変わるということになります。
走り屋やレース経験者なら分かると思いますが、シフトアップの時は2→3→4とギアを上げることでエンジン回転数は下がるのであまりタイムラグはありません。
逆にギアを4→3→2とギアを下げると、回転数が上がることで、僅かなタイムラグが生じてしまいますが、一気に回転数が上がると、エンジンへの負荷も考えられ、
そこでシフトダウンする際は、ブレーキングしながらギアを下げると同時に、踵でアクセルを蹴って回転数を上げ、ギア比と速度に、エンジン回転数を合わせていました。
しかし、このDB型スープラに採用されているiMTは、それを自動でやってくれるという、優れた性能を持っているのです。
ちなみに、DB型スープラは、6速マニュアルと8速オートマチックの車両価格に差は付けられておらず、同じ車両価格になっています。
DB型スープラRZ8速オートマチック | 731万3,000円 |
DB型スープラRZ6速マニュアル | 731万3,000円 |
DB型スープラに6速マニュアルが出たことは非常に嬉しいことですが、グレードが「RZ」ということで、価格が高めになってしまうということは否めません。
今後、「SZ」や「SZ-R」にも6速マニュアルが登場すれば、DB型スープラのスポーツ性能を、より多くの方が楽しめるのではないかと思います。
DB型スープラ6速マニュアル登場のまとめ
DB型スープラは、1グレードに限定されるものの、6速マニュアルが登場したことは、多くの国産スポーツカーファンにとっては、非常に嬉しいことではないでしょうか?
多くの車がオートマチック化されていく中、遅れて登場したDB型スープラの6速マニュアルは、驚きとともに、何か喜びを感じる出来事だったと感じています。