現在の日本の自動車界において、常に注目を浴びているのがコンパクトタイプの普通乗用車です。
コンパクトでありながらも乗車定員5名、総排気量が1.0L~1.5Lクラスの注目度が高くなっています。
ここでは日産を代表するコンパクトカー「ノート」と、ホンダが自信を持って送り出している「フィット」について比較してみます。
↓日産ノート
↓ホンダフィット
日産ノートとホンダフィットのエンジンと燃費を比較
まずは、ノートとフィットのエンジンについて燃費などを比較していきます。
ノートのエンジンは総排気量が1.2Lとなっていますが、エンジン設定は2種類となっています。
一つはNA(自然吸気)エンジンで、もう一つはスーパーチャージャーが搭載されています。
日産ノートのスーパーチャージャー付エンジンHR12DDR
フィットの場合は1.3Lと1.5LのVTEC(可変バルブ機構)の他に、1.5L VTEC+ハイブリッドが設定されています。
ホンダフィットのDAA-GP5エンジンとシステム
日産ノート | ホンダフィット | |
---|---|---|
エンジン型式 | HR12DE:NA | DBA-GK3(4):VTEC |
HR12DE12DDR:Sチャージャー | DBA-GK5(6):VTEC | |
– | DAA-GP5(6):VTEC+HB | |
総排気量 | HR12DE:1.198L | DBA-GK3(4):1.317L |
HR12DE12DDR:1.198L | DBA-GK5(6):1.496L | |
– | DAA-GP5(6):1.496L | |
エンジン最高出力 | HR12DE:79馬力 | DBA-GK3(4):100馬力 |
HR12DE12DDR:98馬力 | DBA-GK5(6):132馬力 | |
– | DAA-GP5(6):110馬力 | |
エンジン最大トルク | HR12DE:10.8kgf・m | DBA-GK3(4):12.1kgf・m |
HR12DE12DDR:14.5kgf・m | DBA-GK5(6):15.8kgf・m | |
– | DAA-GP5(6):13.7kgf・m | |
モーター最高出力 | – | DAA-GP5(6):29.5馬力 |
モーター最大トルク | – | DAA-GP5(6):16.3kgf・m |
※フィットエンジン()内数字:4WD車の型式
ノートは同型のエンジンをNAとスーパーチャージャーに分けているのに対して、フィットは排気量が異なるエンジン2種類とハイブリッドを加えた3種類となります。
エンジン全体を見ても、総排気量の大きいフィットの方がパワー、トルクとも大きくなっていることが分かります。
燃費についてはノートのHR12DEが26.2km/L、HR12DDRが18.2km/Lとなっていますが、ハイブリッドではないHR12DEの数値はかなり優秀なものです。
それに対してフィットのDBA-GK3は26.0km/L、DBA-GK5が21.8km/Lとこちらも優秀です。
そして、フィットハイブリッドのDAA-GP5の36.4km/Lというのは素晴らしいとしか言いようがありません。
原油が高騰している現在で、車の燃費というのは非常に重要です。
という事で、パワーや燃費を一番に考えている方には、数値が表している通り、ホンダ「フィット」をおすすめします。
日産ノートとホンダフィットのサイズを比較
車を選択する際、ボディのサイズや室内空間も非常に重要なポイントです。
窮屈に乗る車とゆったり乗れる車では、同じ乗っているにしても感じるストレスが全然違うものになります。
では、ここでノートとフィットの外観と室内サイズを見ていきましょう。
ノート | フィット | |
---|---|---|
全長 | 4100mm | 3955m |
前幅 | 1695mm | 1695mm |
全高 | 1525mm | 1525mm |
室内長 | 2065mm | 1935mm |
室内幅 | 1390mm | 1450mm |
室内高 | 1255mm | 1280mm |
ホイールベース | 2600mm | 2530mm |
車輌重量 | 1040kg | 1080kg |
車輌総重量 | 1315kg | 1080kg |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
外観はノートの方がフィットよりも145mm長い作りになっています。
これにより室内長もノート方が130mm長い作りになっていますので、縦の居住空間はノートの方がフィットよりも確保されています。
この全長の差から、ホイールベースもノートの方が70mm長いものになっています。
前幅はノート、フィットとも同じサイズになっていますが、室内幅はフィットの方が60mm広い分だけゆったりできそうです。
全高はノート、フィットとも同じ高さになっていますが、室内高にするとフィットの方が25mm高い作りになっています。
居住空間につては数字だけを見るとフィットの方が大きいようですが、それほど気になる差ではないようです。
日産ノートの室内画像
ホンダフィットの室内画像
居住空間の広さを気にする方はフィットを、スマートな車に乗りたいと思う方にはノートをおすすめします。
室内の作りも比較してみましょう
ノートの運転席周りはシンプルな作りになっていますが、スイッチ類を中央にまとめて操作性を上げるなど、アイディアが盛り込まれています。
日産ノート運転席周り
フィットの運転席周りもシンプルですが、ナビ画面の位置などで一つのアクセントが付けられています。
ホンダフィット運転席周り
ノートのシートはシンプルでありながら座り心地も良く、運転していてもストレスを感じることはありません。
また、ノートの後部座席には中央にアームレストが装備されており、ドリンクホルダーにもなる優れものです。
日産ノートの後部座席アームレスト&カップホルダー
フィットのシートもシンプルなシートなっていますが、こちらも乗り心地も良く運転しやすいシートになっています。
後部座席もしっかりとしており、後ろに乗っていてもストレスを感じることはないようです。
ホンダフィットの後部座席
室内についてはどちらが良いということはなかなか言えませんので、迷われている場合は、実際に試乗することをおすすめします。
日産ノートとホンダフィットまとめ
ノートの価格は148万円~201万円程となっています。
ノートの場合はこの他にもメダリストやライダー、ニスモとバリエーションも豊富にそろっていることも特徴です。
日産ノートニスモ
フィットはハイブリッドエンジンを備えるなど、グレード的にも十分となるくらい充実しています。
フィットの価格は、1.3Lの130万円程からハイブリッドの222万円程までと、幅の広い範囲から選択できます。
ホンダフィットハイブリッド特別仕様車Fパッケージ コンフォートエディション
その他、安全先進技術についてもノート、フィットとも装備できるようですので販売店にご確認し、価格の調整も必要かもしれません。
日産「ノート」、ホンダ「フィット」とも非常に素晴らしい車です。
ノートにするか、フィットにするか迷っている方、好みもあると思いますが一度試乗すればその良さが理解できますし、どちらが自分にしっくりくるかも分かるはずです。
迷っている方、おすすめで選ぶのもいいと思いますが、自身が行動することで後悔のない選択ができると思いますので、ぜひ一度試乗にでかけてみてはいかがでしょう?
以上、今回は
- 日産ノートとホンダフィットのエンジンと燃費を比較
- 日産ノートとホンダフィットのサイズを比較
- 日産ノートとホンダフィットまとめ
について紹介しました。