ハコスカとケンメリといえば、日産が誇る名車です。
しかし、今となっては実物を見ることさえ難しい車になってしまいました。
そこで、ハコスカとケンメリの見分け方や違いを、分かりやすくご説明致します。
ケンメリとハコスカの違いを比較!どっち?
スカイライン KPGC10 2HT (ハコスカ)
スカイライン KPGC110 2HT (ケンメリ)
ハコスカとケンメリの年式は、ハコスカのほうが古いです。
- ハコスカ:1968年から1972年まで生産
- ケンメリ:1972年から1977年まで生産
ハコスカのほうがケンメリより4年先輩です。
レース等で活躍し人気が高かったハコスカですが、ケンメリのほうが多く生産され、販売れました。
ハコスカとケンメリの見分け方ですが、外見からはっきり分かります。
ハコスカのボディーは、ケンメリに比べてとてもシャープです。シャープなことが分かりやすいのは、リアのボディー形状です。
ハコスカは、リアガラスからトランクにかけての形状が角張っています。
ハコスカ リア
ケンメリは、リアガラスからテールへ流れるような形状をしていて、トランクも小さいことが分かります。
ケンメリ リア
ボディー形状からも想像がつきますが、車重はハコスカGT-R(ハードトップ)が1100kg、ケンメリGT-Rが1145kgとハコスカのほうが軽くなっています。
その他、搭載エンジンや性能スペック等はハコスカ、ケンメリともに同じとなっています。
搭載エンジン:S20型
最高出力:118kW(160ps)/7,000rpm
最大トルク:177N・m(18.0kgm)/5,600rpm
ケンメリとハコスカの名前の由来とは?
まず、ケンメリの名前の由来は広告キャンペーンです。
スカイライン KPGC110(ケンメリ)が発売され、『ケンとメリーのスカイライン』というキャッチコピーで販売されました。
当時のケンメリCMはこちら
このテレビCMが人気となり、『ケンメリ』という愛称で呼ばれるようになりました。
その後、先に発売されていたスカイライン KPGC10(ハコスカ)も、ケンメリに比べて箱のような形をしたスカイラインということで、『ハコスカ』と呼ばれるようになりました。
当時のCMはこちら
余談になりますが、ケンメリの次に発売されたスカイラインも、広告キャンペーンで『ジャパン』と呼ばれるようになっています。
名前の由来は、日本が生んだ名車=スカイラインという自負をこめて『ジャパン』と命名されました。
日産スカイライン ジャパン
当時のジャパンCMはこちら
日産スカイライン 鉄仮面
また、その後に登場したスカイラインも、フロントの見た目から『鉄仮面』と呼ばれています。
当時のCMはこちら
日産スカイラインのヨンメリとは?
ヨンメリとは、ケンメリの4ドア車のことを指す愛称です。
やはり、レーシーなイメージのケンメリに比べると、普通のセダンといった印象があります。
しかし当時人気がなく、安く手に入ることから、車高短の族車には多く用いられた車です。
そのため、現在でも熱狂的なファンがいるのも事実です。
日産スカイラインまとめ
ハコスカもケンメリも、日産の技術者の汗と涙の結晶です。
どちらが良いというものではなく、どちらも個性的な良さを持っています。
この記事を読んで、ハコスカやケンメリに、少しでも興味を持っていただければ幸いです。
以上、今回は
について紹介しました。