結論:カーシャンプーは「色・コーティング・汚れ」の3点で選ぶ

カーシャンプーは種類が多く、最初は迷いやすいものです。選ぶときは「車の色」「コーティングの有無」「落としたい汚れ」の3点を順に確認すると、候補をかなり絞れます。

色が分からなければ「全塗装色対応」の表記を、コーティング施工車なら「コーティング車専用」の表記を探します。普段の汚れには中性タイプを選ぶのが基本です。

洗い方にも共通のコツがあります。先に水で砂やホコリを流し、たっぷりの泡で力を入れずに洗い、洗剤が残らないようしっかりすすぎます。この記事ではその理由と手順を、初心者の方にも分かるように順番に説明します。

POINT 迷ったら「中性・全塗装色対応」を土台に考え、コーティング施工車なら専用タイプを選びます。落ちにくい汚れだけ、別の専用品で対処するのが基本の考え方です。

カーシャンプーは必要?水洗いだけとの違い

水洗いだけでも洗車はできます。ただ、車のボディにはホコリのほかに、排気ガスなどの油性の汚れや水垢が付いており、水だけでは落ちにくいと紹介されています。

落ちない汚れを前にすると、つい力を込めてこすりたくなります。この「ゴシゴシこする」行為が、洗車傷の原因になりやすいのです。

カーシャンプーには界面活性剤という成分が入っていて、汚れを浮かせて落としやすくする働きがあるとされています。あわせて、ボディとスポンジの滑りを良くして摩擦を減らす役割もあります。

つまりシャンプーは、汚れ落としの道具であると同時に、傷を防ぐための潤滑剤でもあります。傷をつけにくく洗うために使うと考えると、必要性が分かりやすくなります。

一方で、シャンプーを使うと洗剤の成分が残ってシミになることがあります。炎天下で乾いてしまったり、すき間の洗剤が後から流れ出たりする場合です。たっぷりの水でしっかり流せば防げるので、この点は後の手順で詳しく説明します。

水洗いだけで済ませたいときは、軽いホコリを流す程度に限るのが無難です。汚れが付いたまま乾いた布でこするのは避けましょう。

迷ったときの選び方の早見表

最初に、状況別の考え方を一覧にしました。詳しい理由は各章で説明するので、まずは全体像として確認してください。

あなたの状況 選び方の目安
車の色の適合が分からない 「全塗装色対応」と書かれたものを選ぶ
コーティングを施工している 「コーティング車専用」を選ぶ。コンパウンド入りは避ける
普段のホコリや軽い汚れが中心 中性タイプを選ぶ
マフラー周りなど油汚れが気になる アルカリ性タイプを部分的に使う
水垢や鉄粉が気になる 酸性タイプや専用品を、注意書きを守って使う
よく洗車する 希釈タイプを選ぶ
あまり洗車しない・薄める手間が面倒 原液タイプを選ぶ
とにかく時間をかけたくない スプレータイプやワックス入りを検討する

この表のどこにも当てはまらない場合は、「中性で、全塗装色対応で、ノーコンパウンド」のシャンプーを基本形として考えると失敗しにくくなります。

▶ 動画で確認:プロが答えるシャンプー選びの疑問

洗車専門店の代表が、洗浄力や液性、色・香りの有無など、カーシャンプー選びでよくある疑問に答える動画です。選ぶ基準を最初に整理する結論の節で、全体像をつかむ補足として置きます。

出典:BEAUTIFUL CARS®︎洗車チャンネル「楽天市場カーシャンプーランキング1位を取った社長が、洗車傷を付けず、クルマをキレイに保つシャンプーの選び方の疑問に答えます!」(YouTube・約16分)

車の色とコーティングの有無で選ぶ

シャンプー選びで最初に確認したいのは、車の色とコーティングの有無です。ここを外すと、せっかく洗っても仕上がりに不満が残ったり、コーティングに影響したりすることがあるためです。

この章では、色の合わせ方と、コーティング施工車の選び方を順に見ていきます。

ボディカラー別シャンプーと「全塗装色対応」

カーシャンプーには、ボディカラー別にラインナップされている製品があります。パッケージにカラー名やカラーチャートが載っているので、まず表記を確認しましょう。

色別に分かれているのは、ボディカラーに応じて、より綺麗な仕上がりになるよう成分が調整されているためと説明されています。

たとえば淡色のボディは、傷が目立ちにくく汚れが目立ちやすい傾向があります。そのため「淡色車用」には、頑固な汚れまで落とせるよう濃度の高い洗剤が配合されていることが多いと紹介されています。

反対に濃色のボディは、汚れが目立ちにくい一方で傷が目立ちやすい傾向があります。「濃色車用」はコンパウンドを含まなかったり、シミを作りにくいよう洗剤の濃度を低めにしたりしている場合が多いとされています。

間違った色の製品を使うと、くすみやシミにつながる場合があるとも言われています。だからこそ、色の選択は最初に確認しておきたい点です。

どちらを選べばよいか分からないときは、「全塗装色対応」と書かれたシャンプーを選ぶと安心です。洗浄成分だけの純粋なシャンプーも、色を問わず使えるものが多いとされています。

ダーク系やメタリック系など、色の判断に迷う愛車の場合も、「全塗装色対応」と書かれたシャンプーを選べば安心です。

コーティング施工車はコンパウンドなしの専用タイプを

ガラスコーティングなどを施工している車は、「コーティング車専用」のシャンプーを選びましょう。専用タイプは、被膜を溶かすような成分を含まず、コンパウンドも入っていないため、安心して使えるとされています。

コンパウンドとは、微細な研磨剤の粒子のことです。水垢や小さな傷を目立たなくする目的で入っていますが、コーティング被膜まで落としてしまう場合があります。

コンパウンド入りを使ってしまうと、洗車後に再施工が必要になることもあります。コーティング施工車にコンパウンド入りのシャンプーを使うのは避けましょう。

「コーティング車専用」と書かれていない製品を使いたいときは、ボトル裏の注意書きを確認します。コーティング車に対応しているかどうかが書かれているはずです。

コーティング専門店の解説では、コーティング車に向くのは中性・弱アルカリ性・弱酸性のタイプとされています。コンパウンドやワックス成分の入っていない、シンプルな中性シャンプーを勧める声もあります。

ただし、専用シャンプーは洗浄力が穏やかなものが多いと言われます。一度でしっかり落としたい汚れがあるときは、他の洗剤と使い分ける考え方もあります。

またコーティングをしていても、水垢(ウロコ状の汚れ)には注意が必要です。付いた直後の初期段階なら、カーシャンプーとスポンジで落とせるとされています。

施工してからの期間や状態が分からない場合は、施工した店舗に相談するのも一つの方法です。

汚れの種類と液性(中性・アルカリ性・酸性)の使い分け

カーシャンプーの洗浄成分は、液性で「中性」「アルカリ性」「酸性」の3つに分けられます。それぞれ得意な汚れが違うため、汚れに合わせて選ぶと無理なく落とせます。

基本は中性で、特別な汚れだけ別のタイプを足すと考えると整理しやすくなります。

液性 得意な汚れ 使いどころ 注意点
中性 ホコリなど普段の軽い汚れ 日常の洗車全般 洗浄力は控えめな傾向
アルカリ性 油性の汚れ マフラー周りやボディ下部など 部分洗い向き。使用方法を守る
酸性 水垢・雨ジミ・鉄粉 気になる箇所の除去 ダメージの可能性があるため要注意

普段の汚れは中性、油汚れはアルカリ性

市販のカーシャンプーのほとんどは中性タイプです。車体にダメージを与えにくく、塗装やコーティングが剥がれる心配も少ないため、どの車にも使いやすいとされています。

軽い汚れであれば、中性で十分に洗えると紹介されています。そのぶん、洗浄力は控えめという傾向もあります。

アルカリ性は、中性よりも油性の汚れを落とす力が強いタイプです。マフラー周辺、ドアヒンジ、タイヤやフェンダー裏など、油や泥がこびりつきやすい場所に向いています。

洗浄力が強いので、ボディ全体ではなく部分洗いに使い、普段は中性と使い分けるのが勧められています。

コーティング専門店の解説では、弱アルカリ性は油汚れ(ワックス、排気ガス、花粉、黄砂)が落としやすいとされています。

初心者の方は、まず中性を1本そろえて使い慣れるのがおすすめです。アルカリ性は、必要を感じてから足せば十分です。

水垢・鉄粉は酸性や専用品で落とす

水垢や雨ジミは、水滴が蒸発して残る汚れです。酸性タイプは、こうした水垢、雨ジミ、ホイールに付いた鉄粉の除去に向くと紹介されています。ただし、一般向けにはあまり出回っていないとされています。

鉄粉は、洗車のときにボディを触るとザラザラと感じる汚れの正体です。線路や工場など様々な場所で発生し、空気中を漂ってボディに付着します。

見た目ではあまり変わらないので気づきにくいのですが、放置するとボディが錆びる原因にもなると説明されています。定期的に除去するのが望ましいでしょう。

水垢には、水垢除去成分を含むシャンプーや、水垢専用のクリーナーを使う方法があります。鉄粉にも専用のクリーナーがあり、シャンプーとセットになったタイプも見られます。

ほかにも、シャンプーでは落ちにくい汚れがあります。アスファルト由来のピッチ・タールは油分を含む頑固な汚れで、専用のクリーナーが勧められています。虫の死骸や鳥のフンも、落ちにくければ専用品を試す方法があります。

ガラスの油膜はコンパウンド入りの油膜取りクリーナーが紹介されていますが、ボディ用とは用途が別です。迷ったら用途の書かれた製品を選びましょう。

水垢や鉄粉は、症状の段階に合わせて落とし方を変えます。付着した直後の軽い水垢なら、カーシャンプーとスポンジで落とせます。頑固になったものは、水アカ専用クリーナーか、水アカ除去成分を含んだカーシャンプーを使います。スポンジでゴシゴシこすると塗装面を傷めます。

  • 酸性タイプのシャンプーは、水垢やくすみ、ホイールの鉄粉の除去に向いています。ただし一般用としてはあまり出回っていません。
  • 使うときは手袋をして、記載の使用方法に従い、しっかり水で洗い流します。
  • 鉄粉は、洗車中にボディを触ってザラザラするのが目印です。放置するとサビの原因になるので、定期的に除去します。

水垢・鉄粉を落とすときの注意点

酸性やアルカリ性のタイプは、中性に比べるとボディへのダメージが出やすいとされています。記載された使用方法に従い、しっかり水で洗い流すことが大切です。使用時は手袋をしましょう。

汚れが落ちないからといって、スポンジで強くこするのは避けてください。塗装面を傷める原因になります。

水垢は、付いて間もなければ落としやすい汚れです。時間が経って塗装の内部まで侵食すると、専用クリーナーでは落とせず、研磨が必要になる場合がほとんどと説明されています。

洗車後に水滴を残さないことも、水垢の予防につながります。洗車後の拭き上げは丁寧に行いましょう。

コンパウンド入りの水垢取りは、コーティングまで落としてしまうことがあります。コーティング施工車や、傷が目立ちやすい濃色車では避けるのが無難です。

塗装を侵食しているような頑固なシミは、自己流で無理をせず、販売店やコーティング店に相談する選択肢もあります。

  • 製品の使用方法・使用量を、使う前に必ず読む
  • 手袋をして作業する
  • ボディが乾く前に、たっぷりの水でしっかり流す
  • 強くこすらず、改善しないときは専門店に相談する

原液・希釈・スプレー、ワックス入りなどタイプの選び方

洗浄成分の次に考えたいのが、使い方のタイプです。原液か希釈か、スプレーか、ワックス入りかによって、手間や仕上がりが変わります。

洗車の頻度と、かけられる時間を基準に選ぶと、続けやすいタイプが見つかります。

洗車頻度で選ぶ原液タイプと希釈タイプ

原液タイプは、そのままスポンジに付けて使います。水で薄める手間がないので、あまり洗車をしない方や、準備が面倒に感じる方に向いています。

希釈タイプは、バケツなどで水に薄めて使うタイプです。1本で何回も使えるため、こまめに洗車する方はコスパの面で選びやすいとされています。

薄め方や量は製品ごとに違います。必ず表示の希釈倍率を守りましょう。

タイプ 向いている人 特徴
原液タイプ 洗車の頻度が低い方、手間を減らしたい方 薄めずそのまま使える
希釈タイプ こまめに洗車する方 1本で何回も使え、コスパが良い

泡立ちと泡切れも確認したいポイントです。きめ細かい泡は摩擦を減らして傷を防ぎやすく、泡切れが良いと洗い残しを減らせます。

泡切れが悪いと洗い残しがシミの原因になりやすいとも言われます。購入前に試せるなら確認し、試せなければ口コミを参考にするのも手です。

時短ならスプレー、手軽なツヤならワックス入り

できるだけ時間をかけたくない場合は、スプレータイプが便利です。希釈したり泡立てたりする必要がなく、泡がそのまま出るため、洗車時間を短縮できると紹介されています。

水道が使いにくい環境では、水を使わず拭くだけで汚れを落とすタイプのクリーナーも、洗車を楽にする道具として紹介されています。

ワックス入りタイプは、洗車とワックスがけを一度に済ませたい方向けです。ワックスやコーティング成分が配合され、汚れを落としながらツヤを出し、撥水も期待できると説明されています。

洗車後にワックスをかけるのは大変なので、時間があまり取れない方に人気があるとされています。

一方で、専門店の中には、ワックスなどの成分が入らないシンプルな中性シャンプーを勧める声もあります。長い目で見ると、コーティングの状態に影響するという考え方です。

コーティング施工車はまず専用タイプ、手軽なツヤを求める車はワックス入り、と分けて考えると整理しやすいでしょう。

コンパウンド入りは、水垢やくすみ、小さな傷を目立たなくしたい方向けですが、前の章で触れたとおり、コーティング車には向きません。

傷をつけにくい正しい洗車手順

シャンプー選びと同じくらい、洗い方も仕上がりを左右します。傷をつけにくくするコツは、「砂を先に流す」「泡をたっぷり使う」「力を入れない」の3つです。

ここでは、準備から拭き上げまでを順番に説明します。

洗車前の準備と向いている天候・場所

洗車の前に、道具をそろえておきます。基本は、ホース、バケツ、カーシャンプー、洗車用スポンジ、拭き上げ用タオルです。ホースはシャワーノズル付きが使いやすいと紹介されています。

SUVやミニバンなど背の高い車は、脚立があると便利です。屋根の洗い残しを減らせます。

洗う場所や時間も重要です。向いているのは、25度程度の暑すぎず寒すぎない天候で、晴れよりは曇り、風の弱い日とされています。

快晴の夏日の炎天下は避けましょう。水分がすぐ乾き、シャンプーの成分や水に含まれるミネラルが残ってシミになりやすいためです。

風が強い日は、ホコリが舞って洗ったそばから汚れが付いてしまいます。日陰や曇りの日を選ぶとよいでしょう。

洗う場所がない場合は、コイン洗車場を利用する方法もあります。自宅の駐車場に水道がなくても、洗車自体は可能です。

雨上がりは汚れが雨水で柔らかくなり、泡立ちや汚れ落ちが良くなるという話もあります。ただし、気温や日差しの条件は同じように確認してください。

高圧洗浄機・フォームガンで先に砂やホコリを流す

洗車傷の大きな原因は、砂やホコリが付いたままスポンジでこすることです。まず水で、砂やホコリをしっかり洗い流しましょう。

ここで役立つのが高圧洗浄機です。水洗いとすすぎの作業を時短でき、頑固な汚れも落としやすくなると紹介されています。洗い流しを楽にしたい方は、活用する価値があります。

高圧洗浄機がなくても、ホースの水を勢いよくかけて流す方法で対応できます。花粉や黄砂の時期も、ホースの水で勢いよく洗い流してからシャンプーで洗う方法が紹介されています。

黄砂は粒子が細かい砂なので、乾いた布でふくと傷の原因になります。必ず水で流してから洗いましょう。

フォームガンは、水とカーシャンプーを入れて、きめ細かい泡を出す道具です。ポンピングして手動で加圧するタイプのものがあり、ボディ全体に泡を乗せやすくなります。

泡を先に乗せると、汚れが浮きやすくなり、スポンジでこする量を減らせます。フォームガン専用と書かれたシャンプーもあるので、使う道具に合うものを選びましょう。

洗う順序は、ルーフ、ウインドウ、ボディの順が紹介されています。

高圧洗浄機は、洗い始めの砂やホコリ流しと、最後のすすぎを時短できる道具です。頑固な汚れも落としやすくなります。砂やホコリが付いたままスポンジでこするとボディに傷がつくので、まず水でよく洗い流してから、泡立てたシャンプーで優しく洗います。自宅に水道や駐車スペースがないときは、高圧洗浄機が置いてあることも多いコイン洗車場を使う方法があります。

たっぷりの泡で優しく洗い、しっかりすすぐ

シャンプーは表示どおりに薄め、バケツでしっかり泡立てます。泡が多いほどスポンジとボディの間にクッションができ、摩擦が減ります。

スポンジには泡を含ませ、力を入れずに、なでるように動かします。汚れは泡が浮かせてくれるので、押し付ける必要はありません。

汚れが落ちにくくても、ゴシゴシこするのは禁物です。塗装面を傷める原因になります。

洗っている途中でシャンプーが乾かないよう、少しずつ区切って洗い、すぐ流すのが安心です。炎天下でなくても、乾いた洗剤はシミの原因になります。

すすぎは、たっぷりの水で行います。エッジやすき間に残ったシャンプーが、洗車後に流れ出てシミになることがあるためです。

  1. ホースや高圧洗浄機で、砂やホコリを水で流す
  2. 泡(フォームガンやバケツの泡)をボディに乗せる
  3. スポンジで力を入れずになでるように洗う
  4. すき間やエッジまで、たっぷりの水ですすぐ
  5. 水が乾く前に拭き上げに移る

このとき、シャンプーが乾いていないか、泡の残りがないかを、最後に見回して確認しましょう。

洗車傷を防ぐ拭き上げのコツ

洗車傷は、洗うときだけでなく、拭き上げのときにも付きます。拭き取るタオルが汚れていたり、固かったりすると、傷の原因になります。

拭き上げには、大判のマイクロファイバータオルが紹介されています。タオルよりも傷が付きにくく、汚れを吸着し、拭き取りの時短にもなるとされています。

ボディの水滴は、できるだけ早く拭き取りましょう。残った水滴は水垢やウォータースポットの原因になります。

ウォータースポットやイオンデポジットは、水滴が残ることで起こる斑点状の跡です。予防策は、洗車後や雨のあとに水滴を残さないことと説明されています。

拭くときは、タオルを軽く当てて水分を吸わせるようにします。ボディの上を強くこすらないよう、一方向にそっと動かします。

水引きの良さをうたうシャンプーや、拭き取りやすくなるコーティングスプレーもあります。拭き上げの手間を減らしたい方は、検討してみてください。

POINT 洗車傷を防ぐ基本は、砂を先に流す、泡をたっぷり使う、こすらない、水滴を残さない、の4つです。

▶ 動画で確認:初心者向けの洗車手順を動画で確認

年間1000台以上を手がける施工業者が、道具の選び方から洗う順番、本洗い、拭き上げまでを初心者向けに実演する動画です。傷をつけにくい洗車手順の節で、流れを映像で確かめる用途に合います。

出典:クルマの輝き請負人 のり「【初心者必見】面倒くさがりでもプロの仕上がりになる洗車方法」(YouTube・約17分)

洗車の頻度はどのくらいが目安?

洗車の理想的な頻度は、一般に「2週間〜1ヶ月に1回」と考えられています。コーティングが普及した近年は、1ヶ月に1回程度が一般的とされています。

コーティング施工車は汚れにくく、汚れても落としやすい傾向があります。一方でコーティングなしの車は、2週間に1回程度が理想とされています。

ただし、洗いすぎにも注意が必要です。頻度が高すぎると細かい傷が付きやすく、繰り返すうちに目立つ場合があります。

反対に、少なすぎると汚れが落ちにくくなります。水シミが塗装の内部まで進むと、研磨が必要になる場合もあります。

保管場所とボディカラーで変わる目安

洗車の頻度は、保管場所と車の色によっても変わります。以下は目安なので、自分の車の状態を見ながら調整してください。

保管場所 洗車頻度の目安 理由
ガレージ 2ヶ月に1回程度 雨や風、日光の影響を受けにくい
カーポート 1ヶ月半に1回程度 雨風を防げるが、形状や風向きの影響も受ける
屋根なし駐車場 2週間〜1ヶ月に1回程度 水垢や汚れが付きやすい
ボディカラー 洗車頻度の目安 理由
黒 2週間に1回程度 砂埃や泥、水垢、傷が目立ちやすい
白 1ヶ月に1回程度 傷や汚れが目立ちにくい。水シミは早めに対処
シルバー 1〜2ヶ月に1回程度 傷や汚れが目立ちにくい
赤・青 2〜3週間に1回程度 紫外線の影響を受けやすく色あせしやすい

運転の頻度や距離も影響します。通勤で毎日使う車は汚れが付くペースが速く、週末だけ使う車は洗車の間隔を空けても済みやすいでしょう。

保管場所と色が重なる場合は、頻度の短いほうに寄せて考えると、汚れをためにくくなります。

すぐ洗いたいタイミング

決まった頻度に関係なく、早めに洗ったほうがよい場面があります。次のような場合は、予定を待たずに洗車しましょう。

  • 泥道や雪道を走ったあと(泥や融雪剤の塩分が、サビや傷みの原因になる場合がある)
  • 海に出かけたあと(潮風や海水による塩害の可能性がある)
  • 鳥のフンや虫の死骸が付いたとき(塗装に悪影響を及ぼす場合がある)
  • 花粉や黄砂が付いたとき(濡れて乾くとシミになりやすい)

車の下側やタイヤ周りも、塩害でサビやすいとされています。海や雪道のあとは、下回りにも水をかけるのがよいでしょう。

鳥のフンや虫の死骸は、すぐ洗う時間がなければ、付いた部分だけでも拭き取っておくと安心です。

洗う気力がわかないときは、時短できる道具をそろえる、洗車の天候を選ぶ、洗車サービスを利用する、といった工夫も紹介されています。無理なく続けられる方法を選んでください。

人気のカーシャンプーの傾向と選び方のコツ

ここまでの基準をふまえ、人気ランキングの傾向を見てみましょう。ランキングは、そのまま「自分に合う1本」を示すものではありません。

自分の条件に合うかどうかを確認するための、参考資料として使うのがおすすめです。

売れ筋に多い「中性・希釈・全色対応」タイプ

価格比較サイトのデータを参考にしたランキング記事では、上位に並ぶ製品に共通点がありました。中性で、希釈タイプで、全塗装色対応という組み合わせです。

たとえば1位のシュアラスター カーシャンプー1000は、ノーコンパウンドの中性・希釈タイプで、全色対応と紹介されています。コーティングやワックスを落とさずに洗えるとされています。

2位のMJJC JAPAN 神泡シャンプーは、フォームガン専用の中性タイプで、全塗装色対応です。泡の持続性にこだわった製品とされています。

3位のKeePer技研のコーティング専門店のカーシャンプーは、コーティングの撥水力低下を防止する中性タイプで、全色対応です。コーティング施工車向けとして紹介されています。

ほかに、別のランキングでも、希釈タイプの中性・全塗装色対応が上位に多く見られました。迷ったときに失敗しにくい条件が、人気の傾向につながっていると考えられます。

上位には、アルカリ性や酸性、鉄粉専用のタイプも入っています。これらは普段使いではなく、特定の汚れ向けの補助役として選ぶとよいでしょう。

なお、商品の内容や仕様は更新されることがあります。購入前に、メーカー公式の最新情報を確認してください。

売れ筋ランキングの上位には、中性・希釈・全色対応のタイプが並びます。価格.comの「カーシャンプー」人気売れ筋ランキングデータを参考にした2026年版のランキングを見ると、次の通りです。

  • 1位 シュアラスター「カーシャンプー1000」:中性の希釈タイプで、全塗装色対応・ノーコンパウンドです。中型車約20台分使え、税込1,100円です。
  • 2位 MJJC JAPAN「神泡シャンプー」:中性・全色対応の希釈タイプで、フォームガン専用です。税込1,980円です。
  • 3位 KeePer技研「コーティング専門店のカーシャンプー/700ml」:中性・全色対応で、コーティング施工車に向いています。税込1,243円です。

目的別に考える選び方の手順

最後に、ここまでの内容を判断の手順にまとめます。上から順に答えていくと、自分に合う1本が決まります。

  1. コーティングを施工しているか確認する(している場合は「コーティング車専用」から選ぶ)
  2. 車の色に合う表記を確認する(迷う場合は「全塗装色対応」)
  3. 普段の汚れ用として中性タイプを基本にする
  4. 洗車の頻度で、原液か希釈かを決める
  5. 時短したいなら、スプレーやワックス入りを検討する
  6. 水垢・鉄粉・油汚れは、気になったときに専用品を足す

よくある失敗は、「落ちにくいから強いシャンプーに替える」ことです。まず洗い方(砂を流す、泡を使う、すすぐ)を見直すと、解決する場合があります。

もう一つは、コーティング車にコンパウンド入りを使ってしまうことです。購入前に、パッケージの対応表記と注意書きを確認しましょう。

初心者の方は、中性・希釈・全塗装色対応のシャンプーに、拭き上げ用のマイクロファイバータオルを組み合わせるところから始めると、無理なく続けられます。

POINT まずは中性の1本と、傷をつけにくい洗い方を身につけること。落ちにくい汚れは、必要になってから専用品を足せば十分です。

カーシャンプーは、色とコーティング、汚れの3点で選び、正しい手順で使えば、愛車を綺麗に保ちやすくなります。この記事の手順を参考に、ご自身のペースで洗車を続けてみてください。

▶ 動画で確認:洗車屋によるジャンル別シャンプー比較

洗車の専門店が、泡立ち、コスパ、潤滑性、泡切れといった観点でカーシャンプー6本をジャンル別に紹介する動画です。ランキングを参考資料として使う節で、自分の条件に合うか見比べる材料になります。

出典:ながら洗車 / 洗車の教科書「洗車屋が本気でおすすめするジャンル別カーシャンプー6選【泡立ち、コスパ、潤滑性、泡切れ】」(YouTube・約16分)